唐松岳から行く不帰ノ嶮(不帰キレット)縦走
⑧Ⅰ峰→不帰キレット→天狗の大下りルート紹介
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天狗の大下りより不帰ノ嶮の景観
唐松岳から行く不帰ノ剣縦走
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はじめに
前ページで、唐松岳からⅠ峰の頭まで、何とか
不帰の嶮を攻略しました。このページではⅠ峰
の頭から最低のコル・不帰キレットを通過し狗
の大下りを逆に登り返し、天狗山荘までを紹介
します。
ここでもう一度、不帰ノ嶮の概要のおさらい
前ページで紹介した区間を赤い丸で囲みました。
この景観は八方尾根からみたモノです。
これから紹介する区間
Ⅰ峰の頭から最低のコルま一端下り、そこから不
帰キレットを通過し天狗の大下りを登り返し天狗
ノ頭を通り天狗山荘に到着します!
カシミール地図で、ここで紹介する
区間を見るとこんな感じです。
カシミール標高グラフで確認するとこんな感
じです。天狗の大下りで一揆に登り返してい
る様子が伺えます。
天狗の大下り
標高差・約286m、沿面距離・約853m
各区間のデーターは下の表を参照してください。
ポイント地点 | 標高 | 到達時刻 | ポイント間の距離(m) | ポイント間の距離・合計(m) |
Ⅰ峰の頭 | 2,517 | 12:12出 | 0 | 0 |
最低のコル | 2,412 | 12:32着 | 573 | 573 |
不帰キレット | 2,420 | 12:35着 | 42 | 618 |
「ここより天狗の大下り」看板地点 | 2,706 | 13:19着 | 853 | 1,471 |
天狗の頭 | 2,820 | 13:55着 | 1,169 | 2,640 |
天狗山荘 | 2,725 | 14:13着 | 875 | 3,515 |
このページ
不帰キレットについて
登山前に最低コルと不帰キレットの位置がガイ
ド本やサイトを見てもとても曖昧でした。
(殆ど同位置)
また他のサイトでは、不帰ノ嶮を不帰キレット
と読んでいるページが多い!
このページでは八方尾根に掲げてあった地図を基に
不帰キレットを紹介します。
この地図は八方尾根に有った地図です。
ここでは、はっきり最低コル・不帰キレットの
位置が明確に記載されてました。最低コルと不
帰キレットは目と鼻の位置位
近いです!
天狗の大下り
紹介
天狗の大下りはこのページ最初にも紹介しまし
たが天狗の大下りは、標高差約286m沿面距離
約853mで有り、とても勾配が有ります!この
地図は自分の軌跡データーをカシミール地図に
描写しUPした物です。コースは小さくジグザ
グに登っている様子が伺えます。この地図でも
紹介してありますが、二箇所クサリ場が有りま
す。
天狗の頭文字より
クサリ番号の頭にTを付けました。
カシミール3Dより天狗の大下り
全体図
不帰ノ嶮
Ⅰ峰→不帰キレット→天狗の大下りルート紹介
12:12
Ⅰ峰の頭には、案内看板が有ります。
Ⅰ峰頭からは、これから歩く天狗の大下りが
見えてます。またコースも良く見えてます!
最低のコル直前より天狗の大下り方面を撮影した
ものです。写真より登り返しが始るやや広い区間
を最低のコル・八方尾根にあった地図より最低コ
ルからやや先を不帰キレットその後を天狗の大下
りと写真に描きました。
もし違っておれば、ご一報頂ければ
幸いです。
12:32
最低のコルより不帰キレットその後に天狗の
大下り最低のコルでは、十分に休憩を取るベシ!
13:35
不帰キレットは、とても整備されたコースなので、
問題無く通過
天狗の大下り
登りの様子!浮石・ガレ場が多く大変滑りやすいと
感じる。今回はこの区間を登りで通過たが下りで通
過する際は、スリップなど十分注意が必要と思わ
れます。
クサリT1に到着
慎重に登ります。この時写真には写ってませんが
下山者とこのクサリ場で鉢合わせになり「お先に
どうぞ」など声を掛けながら通過しました。
危険地帯では譲り合い優先です。
クサリT1を通過後
再び浮石・ガレ場地帯
歩行に注意!
浮石・ガレ場が多い天狗の大下りだが、
上に行くに従い、ガレ場から岩稜地帯と
変化して行きます。
岩稜地帯を少し登った地点よりクサリT2
が有ります。ここも慎重に登り
13:19
少し登ると、「ここより天狗の大下り」
足元注意の看板が有ります。
そうです。この看板が有ると言う事は
天狗の大下りを登りきった事に成ります!
看板地点(天狗の大下り・登りきった地点)
より振り返り、唐松岳・不帰の嶮を望みます。
とても満足感が出てきますが、一体どこを歩いた
のか、検討も付きません。家に帰り、ゆっくり調
べると恐らく下の写真の様な軌跡だと思います。
不帰ノ嶮 全容
天狗の大下りを登り切ると、もう登りが無く下り
だと思っていたが、そう甘くはありませんでした
この先、天狗の頭に向かいまだ、だらだら登りが
続きます。この地点より天狗の頭まで沿面距離1
km弱・標高差114m
僅かな高低差だが、疲れが来ている体だと
結構堪える・・・・・・
展望の良い最高の縦走コース
13:55
天狗の頭 到着!
そこには素晴らしい展望が!!
唐松・不帰の嶮 方向を見ると
コースが良く見えてます。
唐松岳・五竜岳・その後に
鹿島槍ヶ岳が綺麗に見えます!
立山連峰・剱岳も綺麗に見えます!
天狗の頭より、これから歩くコースやその後に
白馬鑓ヶ岳がとても大きく見えてます。
ここより、まだ天狗山荘かな?と思いながら、
15分程度歩くと
天狗山荘が見えて来ます!
14:13
天狗山荘に到着!
ここにて小休憩を取ります。
さぁ 後は猿倉を目指すだけだ!!
しかし甘くは無かった・・・・
まとめ
【1】
不帰ノ嶮 Ⅰ峰より最低のコル・不帰キレット
を通過して天狗の大下りを登ります。ガイド本
などでは、不帰ノ嶮を不帰キレットと称してお
りますが、このページでは八方尾根ルートに掲
載されていた地図を参考に「不帰キレット」の
位置を決めされて頂きました。
【2】
天狗の大下りは、大きく2箇所にクサリ場がある
岩稜・ガレ場地帯なので、今回は上りで利用しま
したが、下る場合はスリップ等、十分に注意して
下さい。
⑨鑓温泉にて猿倉下山ルート |
唐松岳から行く不帰ノ剣縦走
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