創楽トップ
souraku.jp

『創楽 登山』
5月残雪期 立山登山・立山雪の大谷ウォークについて
(①はじめに・アクセス)このページでは残雪期の立山登山の概要や雪崩等の注意点や室堂までのアクセスを分かり易く紹介します。

5月残雪期の立山登山・立山雪の大谷ウォーク
①はじめに・アクセス

創楽TOP > 山一覧 > 5月残雪期 立山登山(①概要 アクセス)

残雪期 立山登山イメージ
5月残雪期 室堂より立山

残雪期・立山登山
カテゴリ

   
①はじめに・アクセス ②室堂→一ノ越 ③一ノ越→雄山
④雄山からの景観 ⑤雄山→富士ノ折立 ⑥立山 雪の大谷
関連【11月新雪期 立山・登山】
素晴らしい景観です。
関連【立山アルペンルート】紅葉時期 大迫力の黒部ダム
富山の山 創楽・登山ホーム 創楽 山一覧表(サイトマップ)



はじめに
立山について


立山(たてやま)

飛騨山脈(北アルプス)
北部の立山連峰に位置する山で、

雄山(おやま、標高3,003m)
大汝山(おおなんじやま、標高3,015m)
富士ノ折立(ふじのおりたて、標高2,999m)


の3つの峰の総称が立山です。
一般的に立山登山とは標高3,003m
雄山を目指して下ります。

古くから日本の山岳信仰の山として、日本
三霊山の一つであり日本三名山、日本百名山、
新日本百名山及び花の百名山にも選定され

雄山の山頂には、雄山神社本宮があり、峰本社
神殿右端の前には、測量の基準である大きな黒
御影石の標石(標高点3,003 m)があります。

また、立山とは単なる地理的な名称ではなく、
室堂・地獄谷・弥陀ヶ原や立山カルデラという
立山一体を含んだ地理的な広がりと、立山信仰
や遥拝登山など精神的な広がりを含んだ複合的
な意味を持っております。

立山三山・立山連峰
雄山・浄土山・別山を「立山三山」と呼び、
その周辺の山々と合わせて狭義の「立山連峰」
と呼び広義での「立山連峰」という場合は僧ヶ
岳から黒部五郎岳の辺りまで立山連峰を呼んで
ます。古くは、三俣蓮華岳から猫又山に至るま
でを立山七十二峰と呼んだそうです。



立山火山


室堂山、浄土山、国見岳辺りを最高地点として
いる。かつて山体は立山カルデラにあり、元の
立山火山の山頂部は侵食で喪失してます。

弥陀ヶ原と五色ヶ原はこの火山の火砕流堆積物
や溶岩の台地ミクリガ池、ミドリガ池は火口湖
であり、現在の立山火山の主な火山活動は地獄
谷周辺の火山性ガスの噴出と温泉噴出です。

室堂の北側には、みくりが池の湖畔を通り地
獄谷へ向かう遊歩道がある。地獄谷の北西に
はほとんど草木が生えることができない
エンマ山と呼ばれる硫黄を含んだ丘がある。

地獄谷では、噴煙、火山ガス及び温泉の源泉
が出ていて、有毒ガスの濃度によって、遊歩道
が通行禁止となります。この源泉が周辺の宿泊
施設で、温泉施設に利用されている。
(ウィキペディアより)


立山について説明写真
大辻線より立山

立山は
富士ノ折立・大汝山・雄山
の総称
一般的に立山に登るとは雄山(3003m)
に登る事を意味しますが、立山の最高地点
は大汝山3015mです


立山観光

1964年(昭和39年)6月20日に高原バス全線
(美女平〜室堂)が営業を開始すると、標高
2,450 mの室堂までバスで行くことができ、
立山登山も非常に手軽に行えるようになりま
した。そして黒部ダム完成後、1971年(昭和
46年)6月1日に立山黒部アルペンルート開通
以降、多くの観光客が立山に訪れるようになり
ます。
立山黒部アルペンルートについては
こちらへ

立山アルペンルートが春に除雪され開通すると
室堂ターミナル付近の道路は両側が10〜20 m
の高さの雪の壁となり、

立山雪の大谷ウォーク

と呼ばれ、ちょうど5月の連休と重なり特定の
期間のみ、この立山雪の大谷(雪の回廊)の
区間で車道片側が遊歩道として開放され
この景色を見るために多くの観光客が訪
れます!


今回の登山について

今回は、残雪期の立山をテーマに
5月 高原バスにて標高2450m室堂に向かい
立山を目指します。立山は先に紹介した雄山
・大汝山・富士ノ折立三山の総称なので
この三山(立山)を頂きます。

下山後、室堂より、せっかくなので
雪の大谷を散歩する事にしました。

5月GWは混雑するのでピークを避け、
有給を頂き平日でのアタックです。

尚 素人が制作した内容なので、参考程度
に読んで頂き、登山は自己責任にてよろし
くお願い致します。



YouTube動画より分かり易い
積雪期の立山登山を紹介しております。
オススメ動画です
【イーシステム】チャンネルより
こちらへ


入山届け義務化について

2014年より入山届が
義務化となりました。


残雪期立山登山入山届


残雪期立山入山届ひ必要なエリア
2014年5月 遭難事故が発生して下り
ますので入山される方は十分に注意し
てください。


残雪期立山事故について
それではスタート!


2017年4月 ホワイトアウト
の様子など


*必ず読んで下さい*


残雪期立山入山届記入1
先に紹介した通り
2014年以降 登山届の提出が義務化された
事より、高原バスが室堂に到着した後、ター
ミナル入口付近に入山安全相談窓口がありま
す。ここで、登山届を記入します。係員が常
駐しているので、登山者と見受けられる呼び
止められ必ず記入する事になります。

下山後は下山届の提出は不要です。


残雪期立山入山届記入2
登山届には、ビーコン携帯の有無
の記載欄がありました。注意して
下さい!


立山周囲事故掲示板
室堂登山掲示板より2017年4月26日は
視界不良により道迷いに注意とあります!


室堂吹雪の状態
この写真は室堂から室堂山荘に向かう
道中にルートを撮影しました。視界不良
の状態です。最初は雪上車道を歩きまし
た。


室堂晴天の状態
快晴時はこんな感じ
正面に室堂山荘が見えてる。登山道には
一定区間にポールが設置されてます


室堂晴天の状態2
これは、晴天時の室堂→一ノ越間のルート
写真だが、雪上車道と登山ルートの分岐が
あります。晴天時は写真を見て頂いても雪
上車道との分岐が分かりますが、
視界不良
の場合、この分岐に気がつかず、そのまま
雪上車道を歩く可能性があります。
(正直 間違えました。)


登山道を示すポールもこの分岐付近には
ありませんでした。

要注意です!

一の越ルートは室堂側より進み、室堂山
荘より少し離れて右側にあります。GPS
を携帯する事をオススメします。GPSよ
りこの辺りで立山トンネルの上を歩いて
いたら間違えです。


視界不良で間違えて進んだ軌跡
視界不良で室堂山荘から、そのまま直進して
雪上車道を歩き間違えて進んだ区間です。

晴天では、絶対間違えない所ですが視界不
良時は注意して下さい。自分達以外にも間違
えて進んでいる方がいました。


天気が良い日の室堂
コースは一ノ越・本道にもどり
晴天時は、気持ちが良い穏やかな
室堂→一ノ越間のルートも

天気が悪い日の室堂
視界不良の時は、こんな感じです。
中央のルートを示すポールが見える
でしょうか?このポールを頼って歩
く事に成ります。正直ここまで視界
不良だったら中止して下さい!
まと
もな登山は出来ないと思います。こ
一の越で登山を中止しました。


GPSの状態
少しは進み、立ち止まって
携帯GPSで位置を確認しながら歩きました。
携帯は完全防水カバーを付けております。

これらの写真を見て頂いて分かったと思い
ますが、天候次第で天国と地獄です。
春山でも遭難します!気温0度・体感
気温-10度です。





登山データ

     
山名 立山・大汝山(最高地点) 標高 3,015m
場所 富山県立山町
ルート 室堂ターミナルより雄山
経由 富士ノ折立ルート


高低差 約545m(室堂→富士ノ折立)
累積標高+693m
累積標高-148m
所要時間 約2時間15分(休憩含)

下り(上りと一緒のルートで下山)
所要時間 約2時間15分(休憩含)
(標準時間は1.5倍~2倍)
 室堂→富士ノ折立 沿面距離3,915m
 往路 室堂→富士ノ折立→室堂 沿面距離7,830m
コース時間等、詳細

上り
室堂 標高2,450m 8:30出発

一ノ越 標高2,700m 9:10着
登山時間40分 距離1,952m 標高差250m


一ノ越 標高2,700m 9:15出発

雄山 標高3,003m 9:55着
登山時間40分 距離924m 標高差303m
室堂より
登山時間1時間20分 距離2,876m 標高差553m



雄山 標高3,003m 10:10出発

富士ノ折立 標高2,999m 11:00着
登山時間50分 距離1,039m 標高差-4m
室堂より
登山時間2時間30分 距離3,915m 標高差549m 

下り
富士ノ折立10:55→室堂13:10
登山時間2時間15分


(標準時間は1.5~2倍です。)
歩数
登山 2013年05月14日(晴れ)
単独
登山ルート


残雪期立山登山軌跡マップ図
カシミール軌跡地図より、登山コース紹介

登山ルート・カシミール標高グラフ

登山ルート標高グラフ

残雪期立山登山標高グラフ

室堂→雄山→富士ノ折立
標高グラフ

沿面距離 3951m

標高差 545m
(累積標高差プラス693m)
(累積標高差マイナス148m)

所要時間 2:15


残雪期 立山・登山

このデータはGARMINeTrexを使用してます。
GPS設定は新旧比較 検証へ

登山道 概要
5月残雪期


室堂ターミナルより立山室堂山荘を目指し
室堂山荘よりコースはやや右に折れ一ノ越を
目指します。一ノ越までは全て残雪地帯です

一ノ越までのコースの勾配は比較的に緩いので
今回はアイゼン無しで登りましたが滑りやすい
環境なのでアイゼンの使用をオススメします。

一ノ越からのコースは夏場は、ガレ場地帯

一ノ越から雄山山頂までの登山道は、
一ノ越、二ノ越、三ノ越、四ノ越、
五ノ越(山頂)に区切られ、それぞれに
小さな祠が祀られていますが、雪の覆わ
れている地点もあり全部の祠を確認する
事は出来ませんでした。コースはガレ場
地帯、やや急勾配なのでコース全体的に
残雪があるわけでは有りません

このガレ場、一部残雪地帯の環境が滑りや
すく、滑落しやすいので一部ロープが整備
されてますが、十分に注意して下さい。

足元に注意しながら五ノ越まで登ると、
そこは雄山雪に覆われた鳥居を通過し
雄山神社を参拝し立山最高地点、大汝山
を目指します。雄山から大汝山までのコ
ース雪に覆われ大変滑りやすいトラバー
スコースロープが整備されてますが、
十分に注意が必要

アイゼン・ピッケル
が必要です。

大汝山から富士ノ折立は比較的 穏やかな
コースと思われたが、この富士の折立付近
の遭難が多く、今回天気が良かったので
穏やかに感じられたが、天候次第で最も危険
な地点になる恐れがあるので、この地点も
十分に注意が必要です。

最後は、僅かな岩場登りで
富士ノ折立に到着です。
天気が良ければ富士山
そして、後立山連峰・剱岳

下界には黒部湖が見える
素晴らしい展望台です。

下山は往路を下ります。


登山道3Dイメージ

残雪期立山登山3D映像
カシミール3Dより
室堂→立山 赤い線がコース


付近の施設

立山の温泉は
こちらへ


登山口
室堂までのアクセス


写真による紹介より立山駅
立山駅 きっぷうりば
にて立山駅⇔室堂
往復乗車券を購入します。

立山駅まで車を利用この日は平日な
ので駐車場はガラガラでした。
駐車料金は無料でした。


写真による紹介より立山駅の駐車場
今回駐車した駐車場の位置です。

シーズン中は、今回駐車した地点は満車
となり案内板より右側の臨時駐車場に駐車
することになります

室堂までは
立山ケーブルカー(立山駅⇒美女平まで)
高原バス(美女平⇒室堂)を乗り継ぎ
室堂を目指します。

詳細は立山アルペンルート
公式ページへ
こちらへ



立山駅の場所
グーグルマップより


写真による紹介よりキップ
立山駅⇔室堂
往復券

立山駅 発のケーブルカーの便数 
出発時刻が記載されてます。
帰りもこの乗車券を使用しますので
紛失に注意です。


写真による紹介より立山駅のりば
立山駅より
7:00発のケーブルカー
の乗車を待ちます。

個人客・団体にのりば
が分かれてます。


写真による紹介より立山ケーブル
立山ケーブルカーの乗車


写真による紹介より立山ケーブルの様子
美女平を目指します。


写真による紹介より美女平バス時刻表
バスの出発時刻は 7:40

平日の時刻設定なのか
出発まで時間が有るので
美女平を散歩します。


写真による紹介より美女平からの鍬崎山
美女平駅から外に出ると

なんと
鍬崎山が出迎えてくれました!


写真による紹介より美女平からの大辻山
その反対側「大辻山」も美しい


写真による紹介より美女平からの大辻山詳細
おまけ写真
鍬崎山・登山より
大品山⇒鍬崎山道中より

美女平駅


写真による紹介より美女杉
美女平駅には
大きな二本の美女杉が有ります。


写真による紹介より美女杉伝説
美女杉伝説より
歌を三度唱えると
男女を問わす恋が成就するそうです。
乗り継ぎ時間に余裕がある方は
オススメスポットです!


写真による紹介よりバス乗車の様子
美女平にて鍬崎山や美女杉を堪能し
高原バスの出発時刻
7:40に近づく

高原バスからの弥陀ヶ原などの景観
を楽しむため窓側に乗りたいので
早めに乗車を待ちます。

ここで重要なのは手荷物が10kg以
上超えると料金が掛かります!

詳細は公式ページへ
こちらへ


写真による紹介よりバスに乗車2
室堂行のバスに乗車





写真による紹介より帰路を確認
帰路の最終便も確認します。


写真による紹介より高原バスからの鍬崎山
高原バスは窓側をゲット
室堂まで景観を楽しみます!

写真は佐々成政の埋蔵金で有
名な鍬崎山です。

鍬崎山 登山に
興味が有る方は
こちらへ


写真による紹介より高原バスからの称名滝
高原バスのお約束
滝の落差350m日本一
称名滝

が見える展望台を立ち寄ります
この日は、薄っすらですが、
称名滝が見えました!

称名滝に興味が有る方は
こちらへ


写真による紹介より高原バスからの大日岳
弘法付近より
雪の覆われた大日岳綺麗です!


写真による紹介より高原バスからの大日岳詳細
弥陀ヶ原に入ると積雪が増えて
車道の脇は雪の壁となります。
奥大日岳も見えて来ました!
大日岳から奥大日岳までを
大日連山と呼ばれてます。


写真による紹介より高原バスからの立山
天狗平付近まで登ると雪の壁の高も増して
来ます!雪の壁から本日目指す立山が顔を
出して下ります!


写真による紹介より高原バスからの剱岳
雪の壁の途切れから
岩と雪の殿堂剱岳

が歓迎してくれます!
剱岳に興味が有る方は
こちらへ


写真による紹介より高原バスからの雪の大谷
バスはゆっくり
雪の大谷
(この日の雪の高さは最大18m)
を通過して

(最後のページで雪の大谷を
紹介致します。)


写真による紹介より高原バスからの室堂ターミナル
標高2450m室堂ターミナルに到着です。
到着後すぐに登山届の記入と成ります。



写真による紹介より室堂登山情報
室堂ターミナルより

山岳情報

この立山周辺に行かれる方は、
この掲示板の情報はとても
重要なので目を通して下さい。

最近の情報は
本日登山予定の富士ノ折立・雄山で滑落死
また富士ノ折立では遭難が2件発生してい
る様です掲示板より重要だと思われる部分を
○で囲みました。


残雪期立山に出発
それでは、
5月残雪期の立山に出発です!






②室堂→一ノ越
ルート紹介

残雪期・立山登山
カテゴリ

①はじめに・アクセス ②室堂→一ノ越 ③一ノ越→雄山
④雄山からの景観 ⑤雄山→富士ノ折立 ⑥立山 雪の大谷
関連【11月新雪期 立山・登山】
素晴らしい景観です。
関連【立山アルペンルート】紅葉時期 大迫力の黒部ダム
富山の山 創楽・登山ホーム 創楽 山一覧表(サイトマップ)


日本三大霊山

日本三大霊山
富士山・登山 立山・残雪期 白山・登山

岩場地帯の紹介リンク

甲斐駒ヶ岳・花崗岩 槍ヶ岳・穂先 剱岳・別山尾根
戸隠山・蟻の塔渡り 五龍岳 不帰ノ嶮




創楽 登山

山一覧(もくじ)

創楽 富山の山

山と自然 安全のための知識と技術

創楽トップ


ページのトップへ戻る