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創楽・日本百名山『富士山』
吉田ルートで行く富士山・登山(1泊2日)
⑤本八合目 富士山ホテル→御来光・お鉢巡り

1泊2日の日程で吉田ルートから富士山頂上を目指す。このページでは本八合目 富士山ホテルから御来光・お鉢巡りまでの登山ルートをご紹介します。

創楽・日本百名山『富士山』
吉田ルートで行く富士山・登山(1泊2日)
⑤本八合目 富士山ホテル→御来光・お鉢巡り

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『吉田ルートで行く富士山・登山(1泊2日)』⑤本八合目 富士山ホテル→御来光・お鉢巡り

前ページでは本七合目鳥居荘から宿泊地である本
八合目富士山ホテルまでの行程紹介でした。この
ページでは富士山頂からの御来光・お鉢巡りまで
の登山ルートをご紹介いたします。



はじめに


御来光を待つ沢山の登山者達
御来光を待つ沢山の登山者達

本八合目富士山ホテルでの宿泊、そして二日目、
いよいよ富士山頂での御来光を拝みに行きます。
山頂やお鉢巡りの様子もご紹介します。





写真による紹介
本八合目 富士山ホテル → 御来光


御来光

12:35 鳥居荘よりコースはゴツゴツした溶岩道が続きます。写真上部に東洋館が見えてます。
2013年7月19日(金)富士山ホテルにて宿泊
宿泊部屋には寝袋がギッシリ並べられている。

御来光登山の方は早朝2時に起こしに来ます!
との案内あり、良かった目覚ましの準備をしな
くともOKと安心して眠れる思ったが、他人の
イビキがうるさく・・・・・・・。

そして7月20日(土)早朝1:30頃に宿のスタッ
フの方が大きな声で起こしにこられました。
御来光目的の方はもう出発する事をオススメしま
すとの案内があり、外を見てみるともう沢山の人
で御来光渋滞が始まっていました!
慌てて準備を済ませ富士山ホテルを出発します!
1:50 何とか出発!!!

※※※ 注意 ※※※
夜間の富士山八合目付近は常に風が酷く、夏場で
あっても氷点下に近い気温です。現場では恐らく
想像以上の風の酷さと寒さにに驚くと思います。
この環境での登山渋滞は体温が奪われ、大変危険
な状態になり、命の危険も考えられます。

一般的なガイド本などではヘッドランプを忘れな
いよう書かれていますが、ここでは、プラス装備
として防寒手袋・ニット帽・ネック・アンダーに
ヒートテックなど防寒装備をオススメ
します。

また、重たい荷物は小屋に預け、小さいザックに
必要最低限の荷物を入れ軽装
で登りました。

こちらもご参照ください
富士山登山の基本情報・遭難事例
富士山登山の基本情報・遭難事例


外は、もの凄い渋滞です!強風が吹き、真冬を感じさせられる寒さです。防寒対策は必須!
外は、もの凄い渋滞です!
強風が吹き、真冬を感じさせられる寒さです。
防寒対策は必須!


2:00 トモエ館に到着。ここからは須走口ルートと合流地点、ますます渋滞が酷くなる。
2:00

トモエ館に到着
ここからは須走口ルートと合流地点
ますます渋滞が酷くなる。

トモエ館公式ページはこちら


この渋滞の登山者達の殆どは宿泊者? 自分も平日(金曜日)に有給を頂き入山したのですが、想定外の渋滞でした。
土曜日の早朝
弾丸登山は現在自粛なので、この渋滞の登山者達
の殆どは宿泊者と思われます。そうなると平日の
金曜に入山した皆さんと思われます。
自分も混雑を避ける為、平日(金曜日)に有給を
頂き入山したのですが、想定外の渋滞でした。

休日や8月の本シーズンに入ると更に渋滞が酷く
なると考えられますので富士山・御来光を目的と
させれる方は日程にも十分注意して下さい。


2:20 御来光館を通過
2:20
御来光館を通過


渋滞している登山道
渋滞している登山道


9合目を過ぎた辺りから更に渋滞が酷くなり、先へ進む速度が遅くなってきました。
9合目を過ぎた辺りから更に渋滞が酷くなり、先
へ進む速度が遅くなってきました。


渋滞が酷く殆ど前へ進みませんでしたが、何とか3:45に山頂に到着しました!
山頂まで後数百メートルというところですが、こ
の辺まで来ると高山病・疲れ等で休んでいる方が
増えて殆ど前へ進みません・・・
前回の御来光は渋滞にて9合目だったので「今回
こそ山頂で御来光!」と思っていたのですが「ま
た今回もダメか・・・」と諦めかけた瞬間、監視
員の方が拡声器で「遅い方は左側に寄って右側を
開けて下さい」
とアナウンス。ラッキー!登山道
の右側が開いてくる!!!もうスミマセン・スミ
マセンと言いながら先を進める事が出来ました。
(空気も薄く、心臓がバクバクしていたが)
何とか 3:45 に山頂に到着しました!


カシミール標高グラフ(吉田口ルート 富士山ホテルより山頂)
カシミール標高グラフ
吉田口ルート 富士山ホテルより山頂
所要時間 2:03
(9合目より追い抜きを実施)

沿面距離 1,727m
累積標高差 +426m
累積標高差 -64m


シーズン中はもっと時間が掛かると思われます。


カシミール軌跡地図(吉田口ルート 富士山ホテルより山頂)
カシミール軌跡地図
富士山ホテルより山頂までの区間軌跡


富士山の御来光を拝む最適な場所、大日岳(朝日岳)に到着
4:14
富士山の御来光を拝む最適な場所
大日岳(朝日岳)に到着

山頂八峰の紹介
剣ヶ峰 3,776m
白山岳(釈迦ヶ岳) 3,756m
久須志岳(薬師ヶ岳) 3,740m
朝日岳(大日岳) 3,750m
伊豆ヶ岳(阿弥陀岳) 3,750m
成就ヶ岳(勢至ヶ岳) 3,733m
駒ヶ岳(浅間ヶ岳) 3,715m
三島岳(文珠ヶ岳) 3,740m


大日岳(朝日岳)で御来光を待つが、とても寒い・・・早く出て来い!と願いながら寒さと格闘していました。
大日岳(朝日岳)周辺より
久須志神社や山口屋等の山小屋の景観
そして八ヶ岳


場所も確保して、この地点で御来光を待つが、
とても寒い・・・早く出て来い!と願いながら
寒さと格闘していました。


下界一面が雲海!段々、空が赤くなり夜明けが近い!
下界一面が雲海!
段々、空が赤くなり夜明けが近い!


空も明るくなり、気が付くと周囲には御来光を待つ沢山の登山者達で賑わっていました。
空も明るくなり、気が付くと周囲には御来光を待
つ沢山の登山者達で賑わっていました。


夜明けが近い!ドキドキが止まりません。周りの皆さんも立ち上がって待っています。
夜明けが近い!ドキドキが止まりません。
周りの皆さんも立ち上がって待っています。


4:48 御来光 しかし太陽は雲の向こう・・・残念。周囲の元気な方は万歳・万歳と叫んでいました!
4:48
御来光

しかし太陽は雲の向こう・・・残念。
周囲の元気な方は万歳・万歳と叫んでいました!


4:52 雲の隙間から太陽が顔を出し
4:52
雲の隙間から太陽が顔を出し


しばらくすると眩しい輝きが!最高の感動を頂きました。感謝!!!
しばらくすると眩しい輝きが!
美しい
今回は少し御来光の時間が遅れましたが最高の感
動を頂きました。感謝!!!


そして眼下には御来光で輝く雲海
そして眼下には御来光で輝く雲海





お鉢巡り

御来光を堪能しお鉢巡りを開始。先ずは成就岳に登ります。「世界人類が平和でありますように」の標識がありました。
御来光を堪能しお鉢巡りを開始。
先ずは成就岳(3,733m)に登ります。
そこには「世界人類が平和でありますように」の
標識がありました。


お鉢巡りデータ
お鉢巡りデータ
沿面距離 2.805km

累積標高プラス +175m
累積標高差マイナス -178m

所要時間(滞在) 1時間46分


成就岳(3,733m)より大内院、そして富士山・最高地点 剣が峰(3,776m)を撮影。正に大迫力
成就岳(3,733m)より大内院、そして富士山・最
高地点 剣が峰(3,776m)
を撮影
正に大迫力である!


成就岳より眼下の宝永山を撮影
成就岳より眼下の宝永山を撮影


しばらく進み再度、宝永火口と宝永山を撮影
しばらく進み再度、宝永火口と宝永山を撮影


この日は好天により頂上浅間大社奥宮(剣ヶ峰)コースは渋滞してました。
この日は好天により頂上浅間大社奥宮(剣ヶ峰)
コースは渋滞してました。


5:28 富士山頂上浅間大社奥宮も沢山の参拝者で賑わい、長い列が出来ていました。
5:28
頂上浅間大社奥宮も沢山の参拝者で賑わい、長い
列が出来ていました。

富士山頂上浅間大社奥宮についてはこちら


参拝を済ませ、富士山の最高地点である剣ヶ峰を目指す。最後の登り『馬の背』を登ります。この登りがまた辛い!
参拝を済ませ、富士山の最高地点である剣ヶ峰を
目指す。最後の登り『馬の背』を登ります。
この登りがまた辛い!頑張って登りました。


『馬の背』の場所
『馬の背』の場所


6:02 馬の背を登り切り、もう少し先の剣ヶ峰の最高地点まで向かう
6:02
馬の背を登り切るが、もう少し先の剣ヶ峰の最高
地点まで渋滞している。どうも剣ヶ峰の石碑と撮
影する方の渋滞
らしい。自分は記念撮影は余り興
味がないので渋滞を気にせず剣ヶ峰へ向かう。


6:05 剣ヶ峰に到着。他人が写ってますが、剣ヶ峰の石碑と自分です。
6:05
剣ヶ峰に到着
他人が写ってますが、剣ヶ峰の石碑と自分です。
沢山の方で賑わっているので日本最高峰富士山剣
ヶ峰の石碑の単体や、石碑と一緒に写す記念撮影
は困難だと思われますが、時間と粘りがあればな
んとか撮影が出来ると思われます。


残雪の影響などで引き返す事もありますが、今回は幸い白山岳方面の除雪が済んでいたので、そのままお鉢巡りを続けました。
剣ヶ峰を過ぎてから、残雪の影響など時期に応じ
てお鉢巡りをせずに引き返す事もありますが、今
回は幸い白山岳方面(お鉢巡りコース)の除雪が済
んでいたので、そのままお鉢巡りを続けました。


白山岳方面へしばらく進み、道中後ろを振り向き撮影した剣ヶ峰(富士山気象観測所)
白山岳方面へしばらく進み、道中後ろを振り向き
剣ヶ峰(富士山気象観測所)を撮影した物です。


南アルプス方向には、とても綺麗な影富士が!富士山の影がくっきりと雲に描写され、剣ヶ峰までも影として現れています!
南アルプス方向には、とても綺麗な影富士が!
富士山の影がくっきりと雲に描写され、剣ヶ峰ま
でも影として現れています!


影富士と一緒に撮影した南アルプスの山並
影富士と一緒に撮影した南アルプスの山並
丸で囲んだ部分が撮影されてます。


影富士、そして南アルプス・八ヶ岳を堪能するお鉢巡りをする登山者達。最高の贅沢である。
影富士、そして南アルプス・八ヶ岳を堪能する
お鉢巡りをする登山者達。最高の贅沢である。


そして先へもう少し進むと八ヶ岳、金峰山や甲武信ヶ岳などの奥秩父山塊が雲海から顔を出す!
そして先へもう少し進むと八ヶ岳、金峰山や甲武
信ヶ岳などの奥秩父山塊が雲海から顔を出す!


カシミール3D 雲海から顔を出した地点を丸で囲みました。
カシミール3D
雲海から顔を出した地点を丸で囲みました。


富士山御来光・お鉢巡り詳細

須走口登山道から登る富士山・登山(1泊2日)御来光登山・お鉢巡り
走口登山道から登る富士山・登山(1泊2日)
御来光登山・お鉢巡り

2010年に須走口から登山した時の記録です。
よろしければ、こちらもご覧下さい。


6:44 須走口下山道から下山します。
6:44
下山
須走口下山道から下山します。


吉田ルートの下山は、須走ルートと一緒のブル道と呼ばれる運搬用ブルドーザーが荷物を運ぶために使う道を歩きます。
吉田ルートの下山は、須走ルートと一緒の道を通
ります。この道はブル道と呼ばれる運搬用ブルド
ーザーが荷物を運ぶために使う道を歩きます。
登りは急勾配を登りましたが、下山はジグザグと
した緩やかな傾斜を下ります。但し、砂埃が舞い
上がり快適な環境とは言えません・・・。


次ページは
⑥吉田ルート下山・まとめ
です。





次ページリンク

⑥吉田ルート下山・まとめ

富士山登山・吉田ルート
カテゴリー

①はじめに・アクセス ②五合目→安全指導センター ③安全指導センター→鳥居荘
④七合目→八合目 富士山ホテル ⑤富士山ホテル→御来光・山頂 ⑥吉田ルート下山・まとめ
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