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ダットサン・B110 サニークーペGX
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このB110 サニークーペのエンジンは元々ノー
マルエンジンでしたが、SUキャブでは物足り
なくキャブだけはソレックスかウェーバーに変
更しようと思い、確か㈱原田商会で新品インマ
ニを購入したのがカスタムの始まりです。
やっぱりキャブ音が良くて!!
新品キャブは高価で中古キャブを探した所、
ウェーバー40パイを手に入れることができまし
た。しかし試験走行中にエンジンブロー(回し
すぎ!)してしまいエンジンを下ろすはめに。
コンテンツ
エンジンを下ろし、分解した所(ヘッドボルト
取外し順番を注意しながら)、4番シリンダー
にキズが入ってました。幸いキズは浅かったの
で、思い切ってボーリングする事にしました。
そして、せっかくボーリングするならと、「T
Sサニー」と同じく1300cc化をめざして!
そこで、妥当なピストンを探し、トモエ商会の
鍛造ピストンを選択しました。そのピストンに
合わせてボーリングを依頼しました。
ヘッドは楕円ポートのGXヘッドですA12 はヘッド中心にオイル通路が有るのが特徴 です。 チューニングは、段付き補正程度のポー 研・バルブ摺り合わせです。面研を考えま したが、オーバーサイズピストンを入れる と、それだけでも圧縮が上がると思い、今 回はしませんでした。ヘッドボルトは新品 をチョイス(1本はオイルランと兼用なの で注意)しました。バルブスプリングは一 般的には強化にしますが、強化にするとパ ワーダウンを考えられ、ノーマルで組みま した。(排気量が小さいと特に影響が出る と考え) カムシャフトは、JUNオートメカニック で70度カム加工してもらい、バルタイはノ ーマルで組みましたが、友人からレースに 使用していた『このカムを入れると必ずブ ローする伝説のカム』があると聞き、早速 見に行った所、カムは80度・専用スプロケ ッド付きでした。これだ!と思い、譲って 頂きました。 70度加工カムはバルタイがノーマルのせい か、著しいパワーアップは感じられません でしたが、後で紹介しますが80度カムは、 キャブのセッティングが合ったら、素晴ら しい物です。 |
キャブのアクセルに使用しているターンバック
ルはピロタイプを使用しております。装着した
まま真ん中のシャフトを回すと全長の調節出来
ます。
基本的にエンジンを守る為、エアークリーナを
付けています。KERスチール製のタコ足・マ
フラーは、RSハラダ製のインマニと取付けの
際、干渉するかしょがあり、削るなど苦労しま
した。ヒートプレートは当初取付けていません
でしたが、無いとアイドリング中などキャブ内
のガソリンの温度が上昇し、エンジン回転数が
安定しなくなり、どうしょうもなく取り付けま
した。必需品だと思われます。
キャブはウェーバー45パイ後期のツノ付きで す。フロートも発泡ゴムタイプです。ヤフーオ ークションで購入しましたが、結構値が上がり ました。購入後オーバーホールをしてアウター ベンチュリーサイズを36から34に変更して取 り付けました。ウェーバーは当初40パイが付い てましたが、どうしてでも、80度カムの実力を 知りたく、セッティングや調整にとても苦労し 調子が良くなった頃の40パイを外し、再び45パ イに変更しトライしました。 結果は、メインジェットの交換ではそれほど変 化は無く期待外れだと思っていましたが、エマ ルジョンチューブをF11からF16に交換すると、 4500回転までは一気に回りました。それから 8000回転以上までパワーが付いてきて、まだま だ回る勢いですが、残念ながらクランクのバラ ンス取りをしなかったせいか振動が大きくブロ ーが怖く、それ以上回せませんでした。 兎に角1300ccとは思えないパワーであり。45 パイとりあえず成功としました。(一応まだバ ルブスプリングのサージングは起きておりませ んでしたがどうなるか?) 取り外した40パイは再度オーバーホールし直し て現在は『ハーレー』に付いております。 |
オイルフィルター周辺
油温・油圧計のセンサーが付いています。(機
械式)オイルクーラーは現在取り外してあり、
必要に応じて取り付ける予定です。
オルターネーター周辺
過去、オルターネーター取付けステーが走行中
に亀裂が入り大変でした。幸い新品ステーが購
入でき再度取り付けの際、ボルトを一本追加し
て亀裂対策を試みました。(効果はあるか?)
水温センサー
大森製機械式水温計を増設、結構シビアに動き
ます。純正メーターでは正常値でも、かなり水
温が上昇している場合があります。チューニン
グエンジンには必需品か?
純正SUキャブに行っていた水路は不要になっ
たのでホースにメクラ蓋をしました。
点火コイル
点火コイルはBOSCH製に交換、部品交換会で購
入したものです。点火時期は、最初はタイミン
グライトでコマ目に確認してましたが、(ハイ
カム仕様なので点火の早める方向に)数値での
確認ではよく分からずハイオクガソリンを入れ
ミリ単位で動かし、走行を重ねて(低回転のノ
ッキングを考慮)体感で決めました。点火系は
凄い曖昧で、今後の課題です。MSD・CDI等
室内ヒーターコアから戻る水路(ホース)
ヒーターコアの水源はエンジン後部ヘッドから
です。ヒーターを暖房にするとそこから温水が
流れヒーターコアを経て、写真の箇所に戻りま
す。私は今回このエンジンが4番シリンダーに
キズが入る前に、1Gで6番シリンダーブロー
した経験があり、どうもフロントのウォーター
ポンプから遠いシリンダーの水の流れが悪く、
熱が溜まりやすいのでは無いかと推測します。
このヘッド後部の水路からヒーターON・OFFに
関係無く循環させることで水の流れが良くなり
冷却効率が上がると考えます。(どうかな?)
電磁ポンプ
電磁ポンプは本来吸込む力より押出す力の方が
強いと聞いております。そうであるとガソリン
タンクに近い方が良いのですが、適当な場所が
なくエンジンルームへ・・・取付けた場所は熱
が溜まりやすく遮熱材で保護して有ります。