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かんたん古事記あらすじ
②ヤマタノオロチ・因幡の白兎・大国主の試練
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古事記のあらすじ
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このページでは、水木しげるさん著者『古代出
雲』を基に日本三霊山の神様などをプラスした
簡単で分り易い古事記のあらすじ(ヤマタノオ
ロチ~大国主の試練まで)をご紹介致します。
コンテンツ
第四章
ヤマタノオロチ
高天原では・・・
天の岩戸よりアマテラスが姿を現すと世界は
再び明るさを取り戻し、スサノオは他の神の
怒りをかって地上に追放されてしまった。
高天原を追放されたスサノオは、
出雲の鳥髪山に降り立ちます。
そして肥の河のほとりを歩いていると
箸が流れてきます。
これは川上に行くと人に出会える!
と判断したスサノオは川上に向かいます。
しばらく歩くと一軒の家があり、
その前で泣く者の姿があった。
「何をそんなに泣いているのだ!」
と尋ねると、
「私どもはもともとこの土地の守護神の
子孫であり、いつの頃からかこの先の沼に、
ヤマタノオロチ
(八つの頭と八つの尾を持つ巨大な大蛇)
という魔物が棲みつき、毎年この時期になる
とやってきて、娘を捧げなければなりません。
八人いた娘が次々といけにえになり、とうとう
櫛名田比売(クシナダヒメ)一人になってしま
いました。今年は、この娘クシナダヒメを差し
出さなければなりません。」
事情を聞いたスサノオは、
「そのオロチを退治したら
クシナダヒメを嫁にもらえるか?」
と尋ねると、
「それは願ってもないことでございます。」
話は進みます。
そして、スサノオは、強い酒がたっぷり
入った八つのカメを用意させました。
やがて現れたオロチは酒の匂いに誘われて
カメに頭を突っ込み酒を飲み始めた。
しばらくしてオロチは酒が廻ってきた。
その時、よし今だ!!!の勢いで、
ヤマタノオロチの頭を切り落とす。
そして尾を切り落とす途中、
ガシュ!と音がした。
スサノオの十挙剣が折れてしまいます。
よく見ると、オロチの尾の中から
見事な剣が現れました。
これがねやがて、三種の神器の
一つとなる草薙剣です。
三種の神器
(八咫の鏡 草薙の剣 八尺の勾玉)
スサノオはヤマタノオロチを見事に退治し、
クシナダヒメを妻とし、草薙の剣は
アマテラスに献上しました。
ポイント
天の岩戸より、高天原をアマテラスから追放され
たスサノオはヤマタノオロチを切り、そこから出
現した『草薙の剣』をアマテラスに献上する。
これはアマテラスに対するスサノオの忠誠心を示
し、オロチを完全に征服したことを意味します。
ここではオロチとは出雲そのものと考える事がで
き草薙の剣を献上するとは、高天原(天津神)に
スサノオ(国津神)が服従を誓うという構造が垣
間見られ、この後の「国譲り・天孫降臨」の伏線
の役割を果たしているそうです。
スサノオはクシナダヒメを嫁にして神殿を作り
大切なクシダナヒメを他人の目に触れないよう
に神殿の廻りに垣根を八重にも巡らせました。
誰も大切なクシナダヒメを盗みにくる事ができ
ないからです。
神殿を作り終え満足していると、美しい雲が立
ち上ります。それは正に「出雲」という土地の
名にふさわしい立派で美しい雲の群れでした。
スサノオはその美しい雲に感動し、そのお心を
三十一文字の和歌にして詠みました。
出雲立つ
出雲八重垣 妻籠みに
八重垣つくる その八重垣を
妻籠み(つまごみ)とは、大切な妻を隠してお
くという意味で、スサノオが詠んだ歌は日本最
初の和歌とされてます。
その地は現在の須賀神社であり
その奥宮には夫婦岩と呼ばれる磐座があり
そこに、スサノオ・クシナダヒメが
宿るとさせてます。
須賀神社・夫婦岩
写真提供 ホーリー・ワンとしちゃんより
ポイント
ちなみに出雲神社巡り
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縁占いの「八重垣神社」は
スサノオが「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに
八重垣つくる その八重垣を」と詠んでクシナ
ダヒメとの住居を構えたという須賀(現在の雲南
市大東町須賀)の地(須我神社)に創建され、後
に、青幡佐久佐日古命が祀られる佐久佐神社(現
在の八重垣神社の境内に遷座したそうです。
そして社殿後方には「奥の院」が鎮座し、「鏡の
池」と呼ばれる神池や「夫婦杉」と呼ばれる2本
の大杉、「連理の椿」がある。
「鏡の池」
クシナダヒメが、スサノオノミコトに勧められ、
この社でヤマタノオロチから身を隠している間、
鏡代わりに姿を映したと伝えられるもので、現在
では、良縁占い(銭占い)が行われてます。
古事記にはありませんが、『水木しげるの古代
出雲』には、スサノオから四代目ヤマカミズオ
ミヅヌによる出雲国風土記国引きが紹介されて
ますが、ここでは省略させて頂きます。
第五章
因幡の白兎
スサノオから数えて、六代目が大国主(オオク
ニヌシ)である。オオクニヌシは「オオナムチ
・ヤチホコ・アシハラノシコオ」など幾つかの
呼び名が有りますが、ここではオオクニヌシと
して統一します。
オオクニヌシがまだ若い頃、『八十神』すなわ
ちオオクニヌシの兄弟たちは、因幡の八上の里
の八上姫(ヤガミヒメ)という美しい姫に結婚
を申しこもうと旅にでます。
そこで、末っ子のオオクニヌシは、その兄弟の
荷物持ちとして同行します。
八十神が気多の岬を通りかかった所、皮を剥が
された兎を見かけます。
兎が「どうすれば元に戻れるんでしょうか?」
と聞いたところ、兄達は「海水を浴びて小高い
丘に登った風にあたり寝ているがよい」と教え
ますが、兎の状態は良くなりません。
兄達は嘘を教えたのです。
そこへ遅れてオオクニヌシが通りかかり、「ど
うしてそんなに苦しんでいるんだ?」と尋ね事
情を知り、オオクニヌシは河口の淡水で身体を
洗う事や蒲の穂を敷き散らし、その上で寝転が
ることを兎に教えました。
出雲大社より
心優しいオオクニヌシに白兎は「実は私はヤガ
ミヒメの使いの兎神なのです。あなたこそヒメ
を娶られるお方です。先のお兄さん方は決して
ヒメの愛を得る事は出来ません」とお話しされ
ました。
その頃、八十神(兄達)は八上の里にてヤガミ
ヒメに求婚したが、ヤガミヒメは「オオクニヌ
シと結婚します。」と言いました。
兄達は、そんなバカな?!
八十神(兄達)は怒ったのです。
縁結びの神様
白兎を救った大国主(オオクニヌシ)は「縁結
びの神様」として有名ですが、「医薬の神」と
しても有名です。
第六章
オオクニヌシの試練
怒った八十神達はオオクニヌシを懲らしめる為
に相談し、こうなったら「いっそのこと殺して
しまおう」と、オオクニヌシに「実はこの山に
は赤い猪がいるんだ。我々(兄達)がその猪を
追い落すからお前は下で待ち構えて受け取れ」
と話し、崖下にいるオオクニヌシに猪では無く
真っ赤に焼けた巨石が転がしました。オオクニ
ヌシはひるむことなくこれを受け止め、巨石に
焼かれ死んでしまいます。
オオクニヌシの死を知った母の刺国若比売(サ
シクニワカヒメ)は高天原に参上し、出雲族の
守護者である神産巣日神(カミムスビ)にオオ
クニヌシを生き返らせてくれるよう頼みオオク
ニヌシは生き返ります。
しかしそれを知った八十神たちは、なおもオオ
クニヌシの命を狙い、山の中の大木の割れ目に
オオクニヌシを挟み殺してしまいますが、再び
母に助けられ生き返ります。
ポイント
母が、死んだオオクニヌシを生き返らす為に頼んだ
『神産巣日神(カミムスビ)』は前ページでも紹介
した最初の神造化三神の一人であり、この神だけが
女神とされてます。
ここでは、出雲族は、高天原の偉大なる神と繋がっ
ている事が分かります。
その後、母は困り、木の国である紀伊国(現在
の和歌山県)にいる大屋毘古神(オオヤビコ)
に助けを求め、オオクヌシは紀伊国へ行く事に
なりますが、八十神たちはしつこく追いかけて
来ました。困ったオオヤマビコはオオクニヌシ
にスサノオの居られる根の国に行かせます。
次のページでは、
オオクニヌシがスサノオの居る根の国
の物語です。
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