百万人の山と自然
安全のための知識と技術・公開講座より

(遭難の原因 軽登山でも必需品)


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前ページでは風速と体感温度を紹介しましたが、
風速による体体感温度を
理解した所で、このページでは遭難の原因 
軽登山でも必需品を紹介致します。




先ずは2012年

5月GW中の山岳遭難の
資料を添付します。









白馬岳 三国境付近の稜線 遭難

詳細には
こちらへ


爺ヶ岳稜線 遭難

詳細は
こちらへ
(最後の方)



涸沢岳稜線 遭難

詳細は
こちらへ



奥穂高岳稜線 遭難

詳細は
こちらへ
(中間の方)




などが紹介されてます。
通常の遭難は転倒や滑落が多いが

GW中の遭難で共通しているのは、

稜線での低体温症


そして遭難者の中には、
初心者ではなく、ベテランの方もいらっしゃる。



GW中遭難原因が
低体温症で有る事を理解した所で



低体温症の3大要因



資料を添付します。



前ページでは剱岳・稜線の風速などを紹介し
稜線は風速が強いと紹介しました。


低体温症の3大要因は


低温 (稜線付近の気温)
風 (稜線付近の強風)
濡れ (降雨 凍雨・雨氷)


そして気象遭難の9割が、温帯低気圧の発生・寒気流入が原因


温帯低気圧(台風)とは
こちらへ




低気圧が原因での
1989年 10月8日 北アルプス立山連峰
真砂岳遭難の例が紹介されました。



資料より



遭難現場は、吹きさらしの稜線・鞍部
資料より赤い矢印

冬型時は絶えず西風が強い









遭難時の天気図より


台風は南海上から関東の東を通過

この事より

大陸の高気圧が張り出し、

冬型の気圧配置に移行
西高東低

西高東低については
こちらへ


立山では、朝一時的に晴れたが、
(擬似好天)


擬似好天については
こちらへ
(中間部分)


注意点

この擬似好天で、冬型の気圧配置の移行した事に気が付かず
天気が回復したと勘違いして登山される方が多い)


その後、9時頃から10月初旬にも関わらず雪が降り
風速も増して吹雪となり、夜半までその吹雪が続きました。(冬型)

その結果
遭難に至ります







10月8日〜9日(深夜)

真砂岳 遭難時の
気温と風速グラフ

最低気温 −10℃

最大風速(10分平均)18m/s

瞬間風速 30m/s以上


低温だったため降水は最初から雪だった。
濡れは少ない



10月初旬であっても
低気圧が原因で冬型の気圧配置に移行して
最低気温が−10℃
最大風速(10分平均) 18m/s
と成ります。


そして9日6時
移動性高気圧の影響で冬型は長続きせず
前日の雪は嘘の様に朝から晴天 気温は一揆に上昇してます。





前ページで紹介した
米国ナショナルウェザーサービスの
風速と体感温度の関係グラフだと

気温−10℃で風速18m/sであると
体感温度は


-35度




真砂岳遭難事故より
まとめ(資料より)




気象遭難の大半が

低気圧の通過、後の寒気による遭難



遭難場所は大半は


稜線上(防寒、防風、防雨体制)



近年の傾向は

低気圧の猛烈な発達(爆弾低気圧

積乱雲の発達による短期間雨量・雷雨の増加
(山地での土砂災害の危険増大)



資料より
低気圧発生の目安を添付します。






これらの爆弾低気圧による遭難を回避する為
気象情報(予報・リアルタイム、ナウキャスト情報)の収集

リアルタイム ナウキャストは
こちらへ


高山(稜線)の気象をシミュレーションする意識の養成

気象遭難に対する総合的な防衛術を
身につける事が重要とあります。



講座では、

週間予報支援図

が紹介されました。

週間予報支援図については

こちらへ


詳細に読み方は色々検索すると
分かりますが、講座では






右肩下がりエリア→高度が低下→天気が下り坂に向う

右肩上がりエリア→高度が上昇→天気が回復に向う。



資料より

下り坂エリアが多い

5/12〜5/18頃まで天気は悪い

5/19に天気が回復する








雲からも天気を読む事が出来ます
(観展望気)


寒冷前線

冷たい空気が暖かい空気の下にもぐりこむ事
によって上昇気流が発生して


積乱雲

が発達します

短期間に雷を伴った強い雨が降り
寒冷前線が通過後に気温が急に下がります




雲から天気を読む
(観展望気)

こちらへ










富山県の山岳遭難について


富山県の過去10年間の遭難件数・遭難者数

遭難件数・遭難者数共、平成20年がピークとなり
その後は減少傾向

この表は、入山者数が無いので、
登山者に対して遭難率が不明なのが残念であるが、
恐らく、平成20年以降は山ブームが到来しているので
入山者は増加していると思われるので

遭難件数は減少気味と感じられます。


これは
あくまでも富山県の情報であり
全国的では有りませんので注意して下さい!








富山県内の過去5年間の平均
遭難件数 遭難者




参考データより
長野県が、富山県より略
倍の遭難件数





富山県内の遭難者117人の態様別(平成24年中)グラフ



負傷者は転倒、発病が多いが

死亡・不明では転落、次に滑落が多い






富山県内遭難者117人の年齢別(平成24中)グラフ



60代以降の高齢者が多い












富山県内遭難者117人の登山経験年数別一覧



ここでは、登山経験が4年以下の遭難者が多い

と紹介されましたが、
経験未熟なので、その傾向は分かるが、



登山経験
10〜19年

のベテラン者が次に多い!


経験豊富な事より、無理な登山計画が原因か?
初心が重要と改めてこのデータから感じ取れます。







ここで、H25.5.4
立山 富士ノ折立 滑落事故を紹介します。

ニュースは
こちらへ






H25.5.4 GW中に立山・富士ノ折立にてルートを誤り
1人が滑落し、残る5人も吹雪で行動不能となった遭難であるが、

紹介では、

死因は低体温症であり、発見が遅れた事が要因


1人が滑落した時、目撃者からの
状況説明は
室堂側に滑落した

その内容より
室堂側の斜面の捜索が始まるが、
滑落者は発見されない

そこで
長野県側なのでは!
と考えた捜索隊が長野県側の捜査を開始すると
滑落者は発見されたが、

低体温症にて手遅れ状態であった。


登山者は県外者で地形に詳しく無く
周囲がガスに覆われていた事により、

実際は
長野県側に滑落したのに
正反対の室堂側に滑落したと

勘違いしたと想定される。

と紹介ありました。


実はこの様な、滑落地点を間違える
県外登山者が多く

我々も県外の山に登る際は十分に注意が必要と
感じさせられます。









そこで
安全に登山するための心構え

資料より




体調管理&事前トレーニング

間違えても登山前に飲んだり、睡眠不足などをしない
平日からランニングなど体を鍛える




登山計画の作成

ネット・ガイド本など、登山情報(駐車場・
山小屋の位置・山の状況・コース閉鎖 天気予報など)
を確認しておく

家族には、登る山名・登山ルート・下山日時など説明する
自分の場合 家族が忘れる恐れがあるのでメモ書きを渡してます。





軽登山でも必需品

雨具・ヘッドランプ・非常食
ツェルト・通信機器・地図

の6品目であるが、

特に



雨具

ヘッドランプ

非常食



の3品目は
必須


万が一の時でも生還できる最低必需品
3品目

と話されました。

自分もこの3品目は常に
リックに入れてます!







C標高と酸素濃度

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